除湿機の電気代は方式で2.6倍違います

最終更新:2026年8月9日|執筆:瀬尾 健一

除湿機の電気代は、本体の方式によって2.6倍変わります
コンプレッサー式なら1日5時間・30日で約884円、デシカント式なら約2,325円
同じ「除湿機」でも中身が違うため、電気代を調べるときはまず方式を確認してください。

W
時間
円/kWh
1ヶ月の電気代(概算)

梅雨〜夏の3ヶ月で

1時間あたり
1日あたり
1ヶ月(入力した日数分)

※計算式:消費電力(kW)×使用時間×単価。

このページの早見表(除湿機の方式別の電気代)は、出典を明記していただければ引用いただけます(許諾申請は不要です)。
出典:光熱費ラボ(https://kounetsu.lifeup-lab.com/jyoshitsuki/)
数値は電力量の目安単価の改定で変わるため、各ページに記載している確認日もあわせてご記載ください。
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方式別の電気代早見表

1日5時間・30日・31円/kWhで計算しました。
衣類乾燥に使う場合の目安時間です。

方式消費電力1時間1日(5時間)1ヶ月梅雨〜夏(3ヶ月)
コンプレッサー式190W5.9円29.5円884円2,651円
ハイブリッド式(夏モード)400W12.4円62円1,860円5,580円
デシカント式500W15.5円77.5円2,325円6,975円
ハイブリッド式(冬モード)700W21.7円109円3,255円9,765円

コンプレッサー式とデシカント式で2.6倍、ハイブリッド式の冬モードと比べると3.7倍の差になります。
「除湿機の電気代は月◯円」という説明を見かけたら、まずどの方式で計算しているかを確認してください。

なぜ方式で2.6倍も変わるのか

除湿のしくみがまったく違うためです。

方式除湿のしくみ消費電力が大きい理由
コンプレッサー式空気を冷やして結露させ、水分を落とすエアコンと同じ原理。ヒーターを使わないので電力が小さい
デシカント式乾燥剤に水分を吸わせ、ヒーターで温めて水分を放出させるヒーターで空気を温める工程があるため、消費電力が大きくなる
ハイブリッド式気温に応じて上の2つを切り替える冬はデシカント側が働くため電力が上がる

デシカント式が電力を食うのは、電気を熱に変える工程を持っているからです。
これは暖房器具の比較でも見た構造と同じで、電気ヒーターを使う機器はどうしても消費電力が大きくなります。

そのぶんデシカント式には長所もあります。

  • 低温でも除湿能力が落ちない——コンプレッサー式は室温が低いと結露しにくく、冬は能力が下がります
  • 本体が軽く静か——コンプレッサー(圧縮機)を積まないため
  • 室温が上がる——ヒーターを使うので、冬は暖かく感じます(夏は逆に不快になります)

どちらを選ぶべきか

使う場面向いている方式理由
梅雨・夏の除湿コンプレッサー式電気代が安く、室温が上がらない
冬の結露対策・部屋干しデシカント式低温でも能力が落ちない
通年で使いたいハイブリッド式自動で切り替わる。ただし本体価格が高い
寝室で使うデシカント式コンプレッサーの振動音がない
電気代を最優先コンプレッサー式月884円と最安

日本の住宅で除湿機を使う期間は梅雨から夏が中心です。
この時期はコンプレッサー式が有利で、しかも室温が上がらないぶん快適です。
冬にも部屋干しをするなら、電気代が上がることを承知のうえでデシカント式かハイブリッド式を選ぶことになります。

衣類乾燥は除湿機がいちばん安い

洗濯物を乾かす手段を、1回あたりの電気代で比べます。

手段消費電力時間1回毎日30日
除湿機(コンプレッサー式)190W5時間29.5円884円
ドラム式の乾燥(ヒートポンプ式)900W2時間55.8円1,674円
除湿機(デシカント式)500W5時間77.5円2,325円
浴室換気乾燥機1,250W2時間77.5円2,325円
ドラム式の乾燥(ヒーター式)1,400W2時間86.8円2,604円

コンプレッサー式の除湿機が最安で、浴室乾燥機の2.6分の1、ヒーター式のドラム乾燥の3分の1で済みます。

ただし比較にあたっては次の点に注意してください。

  • 除湿機は乾燥までの時間が長い(5時間前後)。
    すぐ乾かしたいなら乾燥機のほうが速い
  • 除湿機は部屋を閉め切る必要がある
    その部屋は使いにくくなります
  • 浴室乾燥機・ドラム式は設備として既にある場合が多く、追加の購入費がかかりません

浴室乾燥機については換気扇の電気代でも扱っています。
同じ機器でも換気モード(20W)と乾燥モード(1,250W)で62倍違う点に注意してください。

つけっぱなしにするといくらか

コンプレッサー式(190W)を基準に、使用時間別の金額です。

使用時間1日1ヶ月(30日)
3時間17.7円530円
5時間(衣類乾燥の目安)29.5円884円
8時間47.1円1,414円
12時間70.7円2,120円
24時間(つけっぱなし)141円4,241円

24時間つけっぱなしでも1ヶ月4,241円です。
ただし多くの機種は設定湿度に達すると自動で停止するため、実際の金額はこれより下がります。
連続運転モードにしていない限り、上の表は上限と考えてください。

電気代を下げる3つの方法

除湿機の電気代を下げる基本は、除湿にかかる時間そのものを短くすることです。
運転時間が減れば、そのまま電気代が下がります。

  1. 部屋を閉め切る
    ドアや窓が開いていると、外から湿った空気が入り続けます。
    除湿する空間を区切るほど早く終わります。
  2. 洗濯物の近くに置き、風を当てる
    除湿機の吹き出し口を洗濯物に向けます。
    部屋全体の湿度を下げるより、洗濯物から水分を飛ばすほうが速く終わります。
  3. サーキュレーターを併用する
    扇風機やサーキュレーター(30〜40W)を足しても、1時間あたり1円前後の増加です。
    乾燥時間が1時間短くなれば元が取れます。

3つ目は足し算に見えて引き算になる方法です。
除湿機190Wに扇風機40Wを足すと230Wになりますが、5時間かかっていた乾燥が4時間で終われば、29.5円→28.5円とわずかに下がります。
何より早く乾きます。

よくある質問

Q. 除湿機の電気代は1ヶ月いくら?
A. 方式で変わります。
コンプレッサー式(190W)を1日5時間・30日で約884円デシカント式(500W)なら約2,325円です。
同じ使い方でも2.6倍の差があります。
Q. コンプレッサー式とデシカント式、どちらが安い?
A. コンプレッサー式です。
デシカント式はヒーターで空気を温めて除湿するため、消費電力が大きくなります。
ただしデシカント式は低温でも除湿能力が落ちにくいため、冬の使用には向いています。
Q. 除湿機と浴室乾燥機はどちらが安い?
A. 除湿機のほうが安く済みます。
コンプレッサー式(190W)を5時間で1回29.5円、浴室乾燥機(1,250W)を2時間で1回77.5円。
約2.6倍の差です。
ただし浴室乾燥機のほうが短時間で乾き、部屋を占領しません。
Q. つけっぱなしにするといくら?
A. コンプレッサー式(190W)なら1日141円、1ヶ月4,241円です。
ただし多くの機種は設定湿度に達すると自動停止するため、実際はこれより下がります。
Q. 電気代を下げる方法は?
A. 部屋を閉め切る・洗濯物の近くに置く・サーキュレーターを併用するの3つです。
いずれも除湿にかかる時間を短くする方法で、運転時間が減れば電気代も下がります。
Q. エアコンの除湿とどちらが安い?
A. 部屋全体の湿度を下げる目的ならエアコンの除湿(冷房と同程度で1時間13.6円前後)も選択肢になります。
ただし洗濯物を乾かす目的では、風を直接当てられる除湿機のほうが効率的です。
用途で使い分けてください。
計算の前提(2026年8月9日確認):単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金目安単価31円/kWh(税込・令和4年7月改定)です。
消費電力は一般的な機種(除湿量6〜7L/日クラス)の目安であり、機種・除湿量・運転モードにより変動します。
正確な数値は本体の銘板か取扱説明書でご確認ください。
多くの機種は設定湿度に達すると自動停止するため、実際の電気代は本ページの計算より下がる場合があります。
衣類乾燥の比較に用いた時間(除湿機5時間・乾燥機2時間)は一般的な目安で、洗濯物の量・室温・湿度により変わります。
出典:全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問

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